<はじめの場面>
ガーベラの花の真ん中にいいるけど、葉や花びらが大きすぎて出られない。
「まぶしいなあ」
「外に行きたいなあ」と感じている。
でも、外に出ようとすると、ゴキブリみたいなものが襲ってくる。
ようやく外に出れたときには、今度は真っ白な壁がある。何もなくてさっぷう景。
「なんでこんなところにいるんだろう・・・」
そこは見渡してみると、何だかろうやみたいなところみたいでした。扉はかぎがかっっていて、出たいけどあきらめている感じでした。
場面は変わり、幼い頃の自分の記憶に移ります。
<インナーチャイルドの癒し>
5歳の私が困った顔で立っています。お母さんが買い物に行ってしまい、奥でお父さんが寝ていて、いつ起きるかわからなくてこわい。
お父さんが起きたらどうなるかわからない。
怖いからお母さんが帰ってくるまで玄関で待ってることにした。
5歳の私が本当にお父さんに伝えたいことは…
・みんなに迷惑かけないでほしい
・お酒を辞めてほしい
・一緒に遊んでほしい
・仲良く暮らしたい
・怒鳴らないでほしい
でも、お父さんには怖くて、またいっても変わらないと感じて、直接伝えることはできませんでした。
~家族との思い出~
家族みんなで買い物に行ったこと。お母さんに欲しいものはない?と聞かれて、そこで小さいホッチキスを欲しいと思っていました。
でも、お姉ちゃんが私より安いものを選んでいたから
私がこれを買うと、お姉ちゃんに怒られてしまうと感じています。
だから、お母さんに「何にもいらない」って言いました。
そんなとき、お父さんが、「買ってやれ」といってくれました。
普段そんなことを言ってくれないお父さんが、私のことを思ってそんな風に言ってくれた言葉がとてもうれしく思いました。
でも、お姉ちゃんに怒られるので、結局買ってもらうことは諦めました。
お姉ちゃんは、怒ると叩いてくる。叩かないで欲しいと
思っています。
でも、お姉ちゃんには言えないです。。。
~お姉ちゃんへの想い~
お姉ちゃんはちやほやされていいなあ。勉強もできるし、みんなから可愛がられている。いつも頑張ってるなあ。私はお姉ちゃんみたいになれない。
でも、私から見ると頑張ってるお姉ちゃんは疲れているようにも見える。私は、お姉ちゃんみたいになりたくはない。
お姉ちゃんはみんなに好かれていつも明るいところにいる。
そんな思いから、私は居場所がない、と感じています。
だから私は、家の端っこの暗くて寒いところにいます。
家族みんなが集まっている時もそこにいます。
お母さんが「こっちにおいで」と自分の事を呼ばれても、明るいところにはいこうとしません。
みんなは自分を憐れんでいるように見ているように感じます。
でも、私は誰にも心を開くことできません。
お母さんは私の事をどうかんじているのだろうか…お母さんの意識に入っていきます。
~お母さんの私への想い~
・もっと甘えたりしていいのに。
・人の目も気にしなくていいのに。
・あなたは可愛くて人懐っこいくて優しい子。
・細かいもの作るのがとても上手だね
・その作品をを飾っておくね
でもお母さんの気持ちはいっぱいいっぱいで余裕がありません。
おじいちゃん、おばあちゃんにも家の事で迷惑をかけているし、地域の事もやらなくてはいけなくて、仕事もあり、本当に忙しくて大変だと感じています。
幼い私の気持ちを知り、もっと早く帰ってきてあげるね。と言ってくれました。
私は少し安心しました。
また、お母さんは、私に自分みたいになってほしくないと思っているようです。
縛られずに、自由に楽しく、生きてほしい、と思っているようです。
~お母さんが感じているお父さんへの想い~
お父さんは酒飲むとやめられない。お酒を飲まないでほしい。
疲れる。
結婚したころはそうではなかったけど、私と馬が合わなかったからそうなってしまったのか。。。家系もあるかもしれない。
お父さんの本当の想いを知るために、お母さんの意識からお父さんの意識に入っていきます。
~お父さんの本当の想い~
何もすることがない。飲むと楽しくなる。
自分の言いたいことが言えない。
何か言ってもお母さん(妻)に怒られる。言うのもめんどくさい。
仕事もうまくいかない。
人付き合いも煩わしい。
お金が必要な時、大きいお金を借りて、家族に渡した。
「すごいね」と言われたかった。
本当はのびのびと自由に生きていきたかった
静かなところでのんびりと暮らしたかった。
家にいても疲れてしまう。
でも、本当は家族と仲良くしたいと思っている。
家族で毎年プールに行ったことは、とても楽しかった。
みんなが喜んでくれたから毎年プールには行った。
家族が喜んでくれることが自分の喜びだった。
だけど、家族には何をしたら喜んでくれるのかわからなかった。。。
・・・お父さんは誰にも心を開くことが出来ず、行き場のない気持ちを1人で抱えていたようでした。
そして、本当は家族が喜んばせたくても、どうしていいのかわからないお父さんがいました。
お母さんの意識に戻ります。
お母さんは、私が何も気にしなければ楽なのに・・・と感じています。
そこで、暗いところにいる私のところへ迎えに来てくれました。
明るいところに行けるように。
それでも、なかなか動かない私がいます。お母さんは、私のそばにいることにしました。
私はお母さんが迎えに来てくれたことを、うれしく思っています。
私が明るいところに行くのが怖かった理由は・・・
・明るいところに行くと目立つ
・まぶしいところは自分にあわないと思う
・目立つと変な目で見られてしまう。
・人が何を思っているのかわからない。
・人の目が気になる。
その「変な目」とは・・・?何を指しているのか聞いてみると
→お隣の家のお母さんの目を思い出す。
私の家(揉め事)を見ている目でした。
その目をみて、感じること、そして言いたかったこと
・うっとうしい
・うちうちのことだよね
・あなたの家もうちとそんなに変わらないのに
・いなくなればいいのに
憎しみや怒りとも感じる感情が沸いてきます。でも、それをそのお母さんに
その想いを伝えることは出来ませんでした。
その想いを解放していきます。
その想いを感じると、頭の上の方に黒い饅頭くらいの大きさの固いものを感じます。
それを感じるとだんだん頭が痛くなります。
もうその感情は手放していきたい、そう感じて、それを、体の外へと出していくことにしました。
黒くて硬くなった饅頭ほどの大きさの想いを溶かして、耳から体の外へ出していくことにします。
液体になった黒い饅頭のようなものを出し切るとき、気持ち悪さを感じましたが、出し切っていきました。
出し切った後には、頭の上から癒しの光を入れていきます。
体じゅういっぱいにその光を届けていきました。
解放していった後、そのお隣のお母さんの目を思い出そうとしても思い出なくなりました。
その思いをそこで解放することが出来たようです。
~5歳の私と今の私との融合~
・今の私から、5歳の私へメッセージ
ちいさな私。これから色々あるけど乗り越えていくんだよ。
辛かったらそこから飛び出ていけばいいんだよ。
明るい部屋にいけないなら、電気をつけてあげるね。
電気をつけるとホッとするよね。よかったね。
一緒に遊ぶのはなんだか照れるね。何して遊んでいいのかわからない。
ぎゅーっと抱きしめてみると、幼い私もなんだか照れて笑っている。
温かい。
・5歳の私から今の私へメッセージ
いつも優しいね。お姉さんやなあ。
今までつらかったねえ。笑っているけど本当に大変だったね。
かっこいいよ。
もう一度ぎゅーっと抱きしめるとあったかくて、今まで感じたことのない感覚がありました。
そして、インナーチャイルドの私と今の私へ
いつもありがとう。
今まで、生きてきてくれてありがとう。
ずっと一緒にいてくれてありがとう。
本当によく頑張ってきたね。
以下アンケートのお声です。
1.ヒプノセラピーのセッションを受けてみて、気づいたことやわかったことなどございましたら教えてください。
⇒説明を受けた際に、どこの記憶に飛んでくかわからないということで、大体自分の中で「あの時の記憶に行くだろう」と思っていたのですが、実際は違い、とても驚きました。
過去に戻った飛んだ記憶の中は、その当時に戻ったような鮮明さがあり、寒さや匂い、感覚などが一気に蘇り、自然と涙が出たのにも驚きました。
2.ヒプノセラピーを受けて見て、一番印象に残っていることは何ですか?
⇒父親と自分が似ていることに、自分が気付いたことです。
父親に対して、なぜ?どうして?と疑問に思っていた事は、当時の自分は理解ができず、ただ嫌いの対象でしかなく、外見でしか判断していませんでした。
しかし、父親の中に入って対話していくことで、彼の内面、本当の気持ちや良さを知り、感じ、受け止めていくことで、やっと腑に落ちた気がしました。
3.ヒプノセラピーを受けて数日たちましたが、以前と比べて何か変化など感じることなどありましたら教えてください。
⇒人からの目を気にすることが少し減ったかな、と思います。
私は私。で割り切って物事を捉えたり、相手に対して、自分言いたいことを素直に言ってみようという気持ちになっています。
上手くはいかずに、落ち込んだり泣きそうになったりしますが、「よく頑張ったね」「今日はもう大丈夫だよ」と小さな私に励ましてもらっています。笑
4.セラピストの印象は?
⇒今回がヒプノセラピー初めてで不安や戸惑いを感じていましたが、親切で丁寧で優しい方で、本当に安心できました。
温かで安らぎの雰囲気が、とっても居心地がよかったです。
細やかな配慮や、言葉の言い方なども、本当に素敵な方にヒプノセラピーをして頂けたことに感謝しています。
ありがとうございます!
起きることは、実は、誰のせいでもなく、全て自分に原因があり、引き寄せているといわれています。
お父様と自分が似ていたところがあったのだと認めることが出来ると、はじめて、自分自身を受け入れられることになります。
ヒプノセラピーでお父様自身の想いを体感されたことで、
お父様の本当の想いやまたお父様の良さそして苦しみ、弱さまでもを感じることもできたのだと思います。
お父様自身を受け入れていき、そしてまた似ている自分もOK、と受け入れていくことで、大きく変化が始まっていきます。
どんなご自分も素晴らしい存在なのですね。
本来の自分と繋がり始めているクライアント様のこれからがとても楽しみです。
貴重なお声をありがとうございました。
セッションの内容とアンケートのお声は、クライアント様のご了承を得て掲載させていただいています。
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